三十五
過ぎ去り往く過去の記憶
あなたと過ごした至福の時間
あなたはいつも笑って
私に語りかけていた過去の思い出
そんなあなたの過去の面影を
胸の奥にそっと仕舞い
過去の記憶に今日別れを告げよう
新たな未来を見据えて
今日を生きるのだ
過去のあなたの面影を
今を生き抜く糧として
明日を生きるのだ
過去のあなたとの決別こそが
私を成長させる因果となり
人を愛する真の意義を知る
原点となりゆくのだ
さあ今日が新たなる旅立ちだ
過去の苦しみ・迷いを打ち捨てて
一歩前へ歩み出すのだ
かなたで輝く希望の陽を
めざしていざ進め
あなたの永遠の幸福を祈りつつ
ありがとう愛しきあなたへ
十四
躓く度転ぶ度に立ちあがれ
私はあなたの心の支えと
なるべくして生まれてきた
あなたが失った愛の拠り所を
取り戻す為に私は生まれてきた
私はそうあなたに誓いを立てた
あなたの心が揺らいだときこそ
「支え」として生きてくるのだ
迷い苦しみの渦中にあって
無明の闇に呑まれそうな今こそ
私の手を取るのだ
あなたの心に希望の陽が戻るよう
祈りに祈ってあなたの手を引き続けよう
あなたは一人ではない
忘れないで私の存在を
転ぶ度に私を支えに
何度でも立ちあがれ
心から愛するあなたへ
三十四
恋心は脆い器と儚い水のようなものである
人を想い慕う心は
さまざまな障魔に晒される
脆い器は何度でも打ち砕かれる
脆い器からすり抜けていく水に
憂いを覚えることなく
何度でも再生するのだ
何度でも立ち止まり
何度でも自問し
何度でも叩かれ
何度でも鍛えられ
何度でも強い器に再生していくのだ
真の愛はその先に見えてくる
真の愛は決して障魔などには
飲み干せない
真の愛の器から溢れ出る水は
決して枯れる事も淀むこともなく
滔々と流れ出でるのだ
真の愛であなたの生命を潤し
満たし給え
何度でも立ちあがれ
愛するあなたへ