心の詩(自問自答)-58
五十八
生きていること自体素晴らしい
この世に生命の息吹を与えしものよ
汝の御座に跪き愛の賛歌を高らかに詠い
今日生きる糧を謹んで賜ろう
汝宇宙の当体としてわが生命に
無限の小宇宙を創造されしものよ
汝に問う
この小宇宙を何故このような脆い器に
圧しこめ尚も無上の愛で満たし続けるのか
膨満する我が脆い器を御手に取り上げ
生命の奥底に纏綿する闇を振り払うのか
闇無くして光り栄えぬ理に抗い
我が小宇宙を搔き乱しゆくものを消し去るのか
影を失いし天の陽の如く
全宇宙の象徴として生かされしものよ
我に一片の智慧の宝珠を授けたまえ
失われし闇の欠片を補い続ける
汝の無上の愛を振る舞い
われ等が小宇宙の滋養として
恒久に与え給え
我が生命に纏綿する悪しき闇を振り払い給え