心の詩(自問自答)-28
二十八
彼方はいつも言っていた
自ら皆を愛せよと
彼方は言っていた
自ら皆に与えよと
彼方は言っていた
皆が与え給うたものを
謹んで受けよと
彼方は言っていた
皆が受ける災いも
彼方が実直に受け止めよと
彼方は言っていた
遠回りするも曲がりくねった道を進むも
いつか必ず自身の一念で
眼前に、拠り所への直道が出現することを
皆と共々に遊楽の浄土へと
向かうことを切に願い
皆を愛する彼方だからこそ
皆の愛を一身に受け求道し続ける
慈愛の求道をいよいよ皆に向けさせ給え