croken7のブログ

詩集・日記

心の詩(自問自答)-52

五十二
開きかけた心の小窓から何かが弾け出て行った
つぶらな眼でよくよくその影を追って
遂には見えなくなったけれども
生命の奥底に熱く燃える塊の陽が残った
一微塵も残らず消えて無くなったその何かを追って
今日も心の旅を続けよう
心の小窓から見える風景は
蒼穹を飛び回る鳥達に目をうばわれるほど
生き生きと生命の躍動を感じさせてくれた
この大空に躍り出たいと逸る気持ちを置いてきぼりに
今日も陽が暮れていく
明日は又訪れるのか不安になり
又暗い深海に引き戻される
何に恐れ、何から逃げているのか
目の前の小窓から燦燦と降り注ぐ陽が
とても眩しくもあり、羨ましくもある
一体何を指標として生きているのか見失ったまま
今日も陽が暮れて安息の時を迎える
人生の指標は見えているのに
深海に沈む熱い塊の陽だけが取り残されていく
今を生きる意義を求めここに留まるのか
いや違う、生きる意義は当に見つかった
自分のありのままの心に価値を見出せないだけなのだ
皆が等しく幸福あれと自ら願う

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