croken7のブログ

詩集・日記

心の詩(自問自答)-13

十三
たわわに実る稲穂の種籾は
尊き生命を、大事に、大事に包み込み
又、次の年も、又次の年も続く生命の連鎖を心にとめて
最も美しく輝き、散っていく
尊きただ一粒の尊き生命をわが身に孕み
わが身に刻み
風を取り込み
水を取り込み
あらゆる難関に、その肌を晒す
尊き生命を
より甘露に、より艶やかに、より強い生命へと
変革させていく
あるときは、瑞々しい潤いをもたらし
又あるときは、純白の花びらを身にまとい
又あるときは、しなやかに舞い
又あるときは、強固な外郭を押し破り
どんなに激しい嵐をも乗り越る
その姿にこそ、黄金に輝く美しさと健気さを感じる
強く、又強く、最も尊き一粒の生命を守り抜いて
尊き生命の、永遠の営みの礎となり
最も美しく輝き、散っていく
その生命の連鎖と営みによって
更に強く輝く生命の籾殻となり
最も美しくも、輝かしき礎となっていく

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