心の詩(生きる証)-5
五
あなたの手の温もりは忘れない
生きる希望を見失った時
あなたが差し伸べたその手の温もりは忘れない
あなたはいつも微笑みながら
そっと私を抱きとめ拒もうとはしなかった
そんなあなたの影を追い
遂には見えなくなったけれど
私の心に希望の種を植え付けてくれた
希望の種はあなたとの思い出を糧に
今尚すくすくと私の中で
健やかに育ち続ける
その希望の種を見事な大輪へと
咲き薫らせるために
私はあなたに誓う
前を向いて自分の信じた道を
威風も堂々と歩んでいく事を
私の今があるのは
あなたが私に生きる事
私が私らしく生きる事の素晴らしさを
教え諭してくれたからだ
慈悲の心を示してくれたからだ
私が私らしく他の人をも慈しめた事を
私の生きた証として
人の心に希望の種を蒔き続けよう